オープンダイアローグネットワークジャパン(ODNJP)シンポジウム:オープンダイアローグと中動態の世界
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【会場地図】東京大学駒場キャンパス13号館の地図はこちらです。
【プログラム】
受付・開場 12:15~開始 (受付は13号館1階)
全体 13:00~16:40
13:00~14:40(講演)
中動態の世界
國分功一郎(東京工業大学)
オープンダイアローグと中動態
斎藤環(筑波大学/ODNJP)
高木俊介(たかぎクリニック/ODNJP)
石原孝二(東京大学/ODNJP)
14:40~14:50(休憩)
14:50~16:40(講演者・リフレクティングチーム・参加者によるダイアローグと振り返り)
【概要】『中動態の世界:意志と責任の考古学』(医学書院)でケアの分野をはじめ様々な分野にインパクトを与えている國分功一郎さんをお迎えし、中動態の思想がオープンダイアローグにとってもつ意義について考えます。國分さんによる講演に続いて、ODNJPの共同代表である斎藤環、高木俊介、石原孝二により、それぞれの視点からオープンダイアローグと中動態の関係について講演を行います。講演を受けて、講演者同士、リフレクティングチーム、参加者の間でダイアローグとリフレクティングを行っていきます。参加者の皆さまが、オープンダイアローグと中動態の世界に浸り、オープンダイアローグの新たな可能性を見出す場にできればと考えております。オープンダイアローグにこれまで深い関心を寄せられてきて、新たな視点を得たいと考えれれている方、最近関心を持ち始めてオープンダイアローグの世界に触れてみたい方、哲学に興味があってオープンダイアローグも気になる方など、多くの方にご参加いただければと願っております。
中動態の例としては、「できあがる」「欲する」「惚れ込む」「希望する」などが挙げられます。対話によって「治る」こともまた、中動態に近い現象と考えることができます。
この発想を治療に応用することに、どんなメリットがあるのでしょうか。さまざまな問題行動、たとえば暴力、ひきこもり、飲酒といった行動を、自己責任の問題と切り離して考えることができるようになります。患者はそうした行動を自らの責任において選択したわけではありません。むしろ病気によって「選択させられた」ような状態です。つまり能動と受動の中間なのです。
「べてるの家」の向谷地生良氏は、患者が放火する行為を「放火現象」と呼びました。このように呼ぶことで、患者への問いかけの形が変わります。「なぜ放火なんかしたのか」という問いかけは非難や批判になりますが、「どうして放火現象が起きたのか」と問うことは、批判ではなく分析に向かうでしょう。べてるの「当事者研究」とは、病むことの主体性をいったん解除して、まさに中動態的に、病の機序を知ろうとする態度と考えることもできます。
- イベント詳細情報を更新しました。 Diff#371274 2018-09-18 14:33:07
13:00 - 16:40 JST
- 会場
- 東京大学駒場Iキャンパス 13号館 1323号室
- チケット
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2018年度ODNJP正会員 受付終了 ¥1,000 2018年度ODNJP賛助会員 受付終了 ¥2,000 非会員 受付終了 ¥4,000
- 会場住所
- 地図 https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_12_j.html 日本
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